設計のスタートは建て主さんとの出会いですが、次に来るのが土地との対面です。土地はこの世に一つだけのものです。様々な魅力、見方によっては欠点を持っています。ここで何を感じ取るかも設計では大切です。
右に見えるのが建築工事中の2世帯住宅です。左側は敷地の一部の山林です。住宅地の一角なのですが、南上がりの雑木林で擁壁を必要とする敷地条件でした。今回は建物の2階からウッドデッキで擁壁上の庭に出る設計です。雑木林を活かす方法としての提案です。1階の中庭からもこの階段で庭にアプローチ出来ます。まだ玉石積みの上の擁壁が出来ていませんが、出来上がると庭も整備されます。擁壁を回り込んで上に上がると、奥には家庭菜園スペースが待っています。
日照の障害となり、崖地という危険を伴う敷地ですが、使い方で日常では得られない魅力を作り出す事が出来ます。設計を開始する段階で、上に建物をつくって下に畑・・・なんて計画もあるでしょう。
設計をする際のアイデアが大切です。土地のどこに魅力を感じるか?建て主さんとの共有が大切ですが、可能性は無限にあります。5月には完成見学会が出来たらと考えています。ぜひお時間がありましたらご参加ください。時期が来ましたら「ここ」で紹介させて頂きます。
マツザワ設計 松澤静男 松澤有紗
Comments