古川です。
ちょっと前のことですが、南会津の小椋製材さんに行ってきました。
小椋さんのところには、杉や檜だけではなく、広葉樹を中心とした様々な丸太があります。
良いなと思う丸太があれば、だれでも購入できて、その場で製材して、おまけに桟積み天然乾燥で保管もしてくれます。
どの丸太がいいかどうか、相談にものってくれます。
私もいい丸太があれば購入してみようかなと、そんな気持ちで行ってきました。
木の色としてはピンクから赤い感じの、樹種で言えばサクラがいいなと思っていたのですが、小椋製材所の渡部さんに相談すると、大物のシュリザクラの丸太があるではないですか。
木口を見ればきれいな赤味が出ています。
これも出会い、一期一会と思い、購入を決断。
丸太のオーナーです。
オーナーというのは良いものですね。
丸太の所有欲も満たされますが、これをどう料理しようかと悩むのも楽しいものです。
前の日に購入を決断してひと晩考え、さらにもう一度丸太とにらめっこして、渡部さんや製材の職人さんの意見にも耳を澄ませました。そうしたことにも丁寧に相談に乗ってくれるのが小椋製材所のさんの真骨頂ですね。たのもしい!
長さが、5.4mもあるながい丸太ですが、途中で曲がっていてどう製材するか悩みました。
悩んで悩んだ末に、ちょうど大きな曲がりのある、1.8mと3.6m で切ってもらって製材してもらうことにしました。
結果は良好。素晴らしい赤味のシュリサクラの板が長いものと短いもので全部で20枚とれました。
最後は皮を向いて割れ止剤を塗って完成。
炎天下の労働でクタクタにはなりましたが、一年後にはこのサクラの板をどう使おうか、あたらしい悩みを抱えることになりそうです。
アトリエフルカワ一級建築士事務所 古川泰司
初出 Facebookページ 2015年4月28日
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