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KINOIESEVENの家づくりって?

キノイエセブンを支える仲間たち Vol.4

​木童

森の恵みである木材は自然の産物。それゆえに木の種類や産地によって個性があり、また、製材の技術によっても木材の質は大きく変わってくる。だからこそいい木の家を建てるためには設計者と木の産地がつながっている必要があり、その橋渡し役を担ってきたのが木童である。

木原巌社長が木童を立ち上げたのは1994年のこと。まだ木材塗料販売会社の営業マンだったときに、とある製材所で出会った木材に感銘を受け、日本にはこんなにもすばらしい木材があるのに、それが知られていないということはどういうことなのだろう。と問題意識を持ち、自らが国産材のすばらしさを世に広めていくことを心に決めて会社を起こした。たったひとりでの起業だった。

それからというもの、自分の足で山に入り、自分の目で品質や製材技術を確かめ、こつこつと全国の木の産地のネットワークを広げてきた。現在では木にこだわる建築家からの信頼が厚い木材商として独自のポジションを築いている。

「自分の役割を料理にたとえるなら、料理のきちんとしたレシピを書く人だと思っています。その食材をいちばん美味しく食べられるようにレシピを書くように、われわれもまた、その家の設計にあわせて、その木の持ち味、魅力が味わえるような木をチョイスして、建築家に提案していく。そのためには自分の目で確かめて、その木材に太鼓判を押していることが、とても大切なんです」と木原社長は自分たちの役割をわかりやすくたとえて語る。

そんな木童が近年、力を入れているのが規格住宅「3BASE」の販売である。これまで木童がターゲットとしてきたのは高級注文住宅の世界だったが「3BASE」は、「手が届く価格で手に入れられる建築家の木の家」をコンセプトとした規格住宅。「3BASE」という名の通り、3人の建築家がそれぞれのコンセプトでユニークな住宅を提案している。

「良質の国産材の木の家をもっと世に広めていくためには、やっぱり市場のすそ野を広げていかなければならない。3BASEはそのための戦略的な商品のようなもの。建築家のユニークな住宅提案と、適材適所で木材を使い分けることで実現した、木の魅力があふれるリーズナブルなデザイン住宅。今後はバージョンを増やしていきたい。KINOIE SEVENバージョンの3BASEなんかあってもおもしろいと思っています。」

現在、木童は日本でのビジネスモデルを台湾に水平展開して、新たに台湾木童を立ち上げた。日本の知られざるすばらしい木材を世に広めていきたいという思いは、海を越えていったのである。

自分が太鼓判を押したすばらしい国産材を世の中に広めていきたい。木原巌社長の思いはずっと変わらない。

東京オペラシティにある木童のショールーム。さまざまな木材や木材の経年変化などが見れる。

入り口には「ここより先は素足でお願い致します」と書かれてある。天然無垢材のぬくもりを素足で体感できるのだ。

棚の上にはあらゆる種類のサンプルが積まれてある。まさに国産無垢材のショールーム。

床のフローリングが違う種類の無垢材が貼られてある。固さやぬくもりの違いが実感できるようになっている。

​仕切り板も、産地による違い、あるいは製材時の乾燥の仕方による違いがわかるサンプルになっている。

頭上には、木造建築の木組みの構造がわかるサンプルが実物大で組まれてある。

木童の東京営業所責任者の西田和也氏。木のことなら何時間でもしゃべり続けられる人。

​ショールームでは、木材だけでなく、木のぬくもりが魅力の雑貨小物や家具も扱っている。

木童の3BASE。建築家ならではのスタイリッシュなデザイン、暮らしやすさ、そして木の魅力にあふれた家が、手が届く価格で手に入る。

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