松原正明 (まつばらまさあき) / 木々設計室
●住宅の設計で大切にしていること
自然の恵みを感じられる家
暮らしの中で、肌に触れる感触を大切にしたいと思います。おだやかな光が入り涼しい風が通り抜ける。日だまりが暖かく床の堅さが心地よい。そんな何気ない日常の幸せが感じられる家をつくりたいと思っています。
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ブログ:「続・楽家記(らくがき)」 「楽家記」
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佐倉の平屋
なだらかな南斜面の丘を切り開き、石積みで土留めした分譲地に建つ四人家族の家です。周囲には家が建ち並び、近隣の住宅が迫っていますが南東方向に公園があり、そこからさらに遠方を見通せる敷地でした。居間棟は公園に向かって開き、寝室棟は南に接する隣家を隠すように角度をつけて配置しました。囲われるようにできた趣の違う二つの庭は、室内を移動するごとに違った表情を見せ、植えられた樹木が四季の変化を感じさせてくれます。
小さな二つ庭の家
都内の住宅街32坪の敷地に建つ四人家族の住まいです。「緑に包まれて暮らしたい」「東側の眺望を活かしたい」「日当りの良い洗面・洗濯室が欲しい」という要望に応えて設計しました。東の道路側は農地があって開けていますが、三方を隣家に囲まれているためリビングは二階に。南よりの東と西に小さな二つの庭を設けて、全ての部屋から緑を眺められるようにしています。庭に挟まれるように配置した居間・食堂からは両方の庭を楽しめ、まるで雑木林の中にいるような木陰の光と風を感じることができます。
茅ヶ崎の平屋
茅ヶ崎の海から山へと変わる林の中に建つ平家です。居間・食堂の床を地面に近づけるために床の高さを低くし、薪ストーブ土間に続けています。予算は厳しかったのですが、施主さん自ら外壁や床の塗装をすることで切り詰めつつ、自然素材をたくさんん使い、木製建具も採用しています。薪ストーブで暖められた天井付近の空気を、ダクトファンにより床下に送り込むことで床下の湿気や冷たさを緩和しています。