韓屋、「はんおく」と読みます。 韓国の伝統的な民家のことです。
ソウル市内には「韓屋(はんおく)」とよばれる韓国の伝統的な木造住宅が、ビルとビルの隙間に残っていて、ソウル北部の北村にはその町並みも残っています。
そうした伝統的な家屋をリノベーションして再び使う動きが韓国でもおきているようで、綺麗にリノベーションされた韓屋を現地の設計事務所に務める日本人女性に案内してもらいました。
韓国には日本の杉の木はありません。
桧もありません。
韓国の木造住宅で使われるのは、ほとんど赤松です。
日本はマツクイムシの被害で赤松の綺麗な林が激減してしまいましたが、韓国ではまだまだ残っています。
そして、韓国の人にとっては赤松を使うことが一番、珍重されています。
最近は、日本の杉を韓国に輸出して使ってもらおうという動きがあるようですが、韓国の人に聞くと、杉の木には魅力を感じないそうです。それは、杉材特有の赤身と白太の、特に黒っぽくなりがちな赤味の色合いが韓国の人には好かれないからなんだそうです。
赤松が好きな国民からすれば、力強い赤松の木目に比べて杉の木目はナヨナヨしていて魅力的なものには映らない、ということもあるんだろうなあと思ったりしますが、どうでしょうか。
日本人にとって、杉というのは馴染みもあり結構好きな素材だと思うのですが、お国が変わればというところですね。
韓国から日本の杉について考えるいいきっかけをいただいたと思います。 アトリエフルカワ 古川泰司 (初出 Facebook 2015年1月15日)
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