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ウッドショック---古川


ウッドショック、最近のニュースで聞いたことがる方も多いかもしれません。 単純に行ってしまうとおもにアメリカから輸入されている材木が入ってこなくなった、と言うことなのです。でも、日本には森林資源は豊富なのではないか?と、頭をかしげられる方もおられることでしょう。 ところが、日本における木材の自給率は38%、その中で建築に使われているものは20%くらい、つまりその多くを海外からの輸入材でまかなっているのが日本の木造建築なのです。だとすると、それが入ってこなくなったら大変なのは火を見るよりも明らか。しかし、この騒動は二つに分かれていて、輸入材中心でやってきた人たちにとってはショックですが、地域の木を使ってやってきたいる人たちにとっては、何がショックなんだかピンとこない、というのです。

それでも、手に入らなくなった輸入材の代わりに国産材は目をつけられ買い手市場になっているために、国産材の価格もここのところグッと上がっています。


ところで、輸入材が入らなくなったら国産材でまかなえるのではないのかという疑問がわくことでしょう。実は日本の森は直実に成長していて、それを超えない範囲で使うのであれば無限の資源として使えるのです。残念ながら、輸入材と国産材は市場での価格競争を強いられたためにせっかく山には資源があるのにすぐには使えない状態になっています。そこをどうやって次の世代に向けて変えていくのか?

これについては、三重県の林業家である吉田正木さんからお話をオンラインでお聞きしました。その模様はYouTubeにあげていますので、こちらも少し長く専門用語も出てきますがご興味ありましたらご覧ください。



さて、このウッドショック、いつまで続くのでしょうか?そう簡単には終わりそうもありませんが日本の木に関心を持ってもらう良い機会ではないかと思っています。


古川泰司(アトリエフルカワ一級建築士事務所)

2021年5月12日

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