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大きな垂木

更新日:2019年8月23日

根來さん設計の筑波の家。

特徴のひとつ、屋根を支える傘の骨のような垂木。





垂木のサイズはいろいろありますが、

支える距離と見せ方で決められます。


垂木は通常、天井裏に隠れてしまう構造材なため、

45×40~105程度の木材が使用されます。



この写真はマツザワ設計の家の工事中の垂木の写真です。

一般的なものよりは大きい垂木を使用していますが、

小屋組みは見せて、垂木は天井裏に隠します。





筑波の家では、通常の数倍のサイズが採用されています。





隠れて見えない事が多い垂木ですが、

規則正しく並ぶきれいな木が見えないのは寂しいものです。


筑波の家では現しで使用されていて、この家のアクセントになっています。


当然、構造的な意味もあり、

母屋と呼ばれる垂木を受ける梁の様な部材を省くことができます。

大きな空間を垂木だけで支えています。




意匠としても、構造材としても意味を持つ垂木は、

設計施工共に細やかな配慮が行き届いているように感じました。


筑波の家/設計 根來宏典

         文  松澤静男

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