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ここが家づくりのアイデア マツザワ設計 その①

木を魅せる・素材を活かす  




そんな事を考えながら設計をしていますが、特に広葉樹はきれいで家具などにも使われるのですが、針葉樹(杉、桧など)よりも癖が強く、選別や忍耐などが必要になります。銘木として流通しているものは何とかなるのですが、その他のルートで仕入れた雑木の類は注意が必要です。

木は割れたり反ったりします・・・と言われますが、雑木は許容範囲を超えてしまうことも多々ありますので、設計、施工、建て主すべての理解を必要とします。こんな話をしていますが、それでも使おうとするにはそれだけの理由(魅力)があります。


小物や家具などは時間を掛けて乾燥させ、しっかり作れば大きな問題はありませんが、厚く、大きくするほど欠点も出てしまいます。建築の中では梁や大黒柱、そして大きなカウンターなどに使うことが多いのですが、選別や乾燥、加工でどんなに注意をしても、後々大きく変形してしまうことがあります。その際、手直しが可能なつくりにすることも必要です。テーブルを作る際には天板(カウンター材)と脚の部分は固定しないようにしています。天板が反ったらひっくり返して使い、限度を超えたら削ります。そのようにしながら時間を掛けて馴染ませて行きます。ただし梁や大黒柱はそうは行きませんが、変形し割れが出る事を想定し、設計を行い、出来るだけそれらを抑える施工を依頼します。こうすることで何十年と魅力的な木と一緒に暮らすことが出来ます。


古い民家やお城などを見ると、太い丸太はねじれたり割れたりしていますが、構造的には欠点にはならず、見た目でも問題は無く、逆に力強く魅力的に見えます。

クレームにならない家づくりでは、なかなか手が出せない広葉樹(雑木)ですが、なかなか得られない魅力を持っています。つくる側は大変ですが、建て主にとっては魅力以外なにものでもありませんね。先ずは初級コースからでも・・・


昔の家のblog更新中 http://s-mat.jugem.jp/


                 

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